日帰り手術のご案内
眼科手術時に用いる機器のクオリティや手術スキルのレベルは、近年向上しています。手術時間はより早く、術中・術後の痛みはほとんどありません。その結果、白内障の患者様は外来でも、安全にご負担なく手術を受けて頂くことができます。また、緑内障手術や硝子体手術でも日帰りで対応できる場合があります。
また不安が強い場合でも、低濃度笑気麻酔を行うことでリラックスして手術をお受け頂けます。
日帰り手術ですと、手術後はすぐにご自宅で落ち着いて療養することが可能です。これは、患者様にとって大きな利点となります。当院は「安全を最優先した手術」を目標としています。患者様が安心して日帰り手術を受けられるよう、日々手術スキルの向上と、徹底した安全管理に努めています。
日帰り手術について
メリット
- 手術前に食事を抜いたり服薬を中断したり、長期間の術後安静を行ったりする必要はありません。そのため日常生活における制限も、ほとんどありません。
- 手術は局所麻酔ですので、痛みはほとんどありません。手術時間も短く済みます。
- 外来日帰り手術を受ける場合、自己負担額は「入院手術の自己負担額」よりも幾分か軽減されます。
- 透析をしている方は、現在通っている透析施設に通いながら、日帰り手術を受けて頂くことができます。
- ご家族の介護などの事情で入院が難しい方にもおすすめです。
日帰り手術をお勧めしないケース
- 重い認知症のある方
- 重篤な全身疾患のある方
- 糖尿病や高血圧などの内科疾患のコントロールが不良の方:内科で適切な治療を受けて頂き、状態が落ち着けば、日帰り手術が可能となります。
当院で対応している日帰り手術・治療
- 白内障手術(多焦点・トーリック・単焦点眼内レンズ)
- 後発白内障のレーザー治療
- 緑内障のレーザー治療、低侵襲緑内障手術(MIGS)
- 緑内障手術(線維柱帯切除術、プリザーフロ®マイクロシャント手術など)
- 硝子体手術
- 眼内レンズ脱臼に対する眼内レンズ強膜内固定術
- 硝子体注射
- 網膜光凝固術
- 翼状片手術、結膜弛緩症手術、結膜母斑へのレーザー治療
高額療養費制度について
硝子体手術・緑内障手術・白内障手術などで、医療費が一定の金額を超えた場合、「高額療養費制度」を利用することが可能です。術後に申請する場合は、領収書を手元に保存するようにお願い致します。高額療養費制度に関して、詳しくは下記をご覧ください。
- 厚生労働省:高額療養費制度を利用される皆さまへ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/ - 全国健康保険協会:医療費が高額になりそうなとき
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3020/r151/ - 全国健康保険協会:高額な医療費を支払ったとき
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/ - 藤沢市:高額療養費制度
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/honen/kurashi/hoken/kokuho/kakushukyufu/kogaku.html
限度額適用認定-高額療養費制度の事前認定について
医療費が高くなりそうな場合(手術など)は、病院窓口に「限度額適用認定証」を提示すると、自己負担限度額を超えた医療費が請求されなくなります。この制度を「高度療養費制度」といいます。前もって「健康保険限度額適用申請書」を使用して管轄の健康保険組合や自治体に申請すると、認定書が発行されます。有効期間内であれば、認定書は何度も使用できます。高い治療費が何度も発生しそうな場合は、この制度を利用することをお勧めします。ただし、在住している市区町村や、加入されている健康保険の種類によっては、内容が異なることもあります。詳しいことは、自治体やご加入の健康保険組合へお問い合わせください。
各種任意保険
ご自身の意思で入る任意保険でも、手術給付金の対象になることはあります。詳しいことは事前に、加入されている保険会社へお問い合わせください。契約の中身や保険会社によって詳細は異なるため、お問い合わせ時に「日帰り手術を受ける予定です」と伝えておくと、確認が順調に進みやすくなると思います。